この記事では、JSTQB認定テスト技術者資格のFoundation Levelを確実に合格するための攻略方法を説明します。
(JSTQB: Japan Software Testing Qualifications Board)
試験の申込日を確認にする
JSTQBの資格を取得する上で最初にすることは、試験の申し込み日の確認です。
2021年時点では試験の申込みから締め切りまでの日数が非常に短いです。東京だと、受付開始から2,3日で締め切りになりました。ですので最初に日付を確認しておきます。
試験を申し込む
試験申込の開始日になったら、Webサイトから試験の申し込みします。
勉強して実力が付いてから申し込むといったことは考えなくて良いです。申込みから試験日までの期間で、十分に余裕を持って学習できるボリュームの試験です。大体の日付を確認したら、忘れないようにGoogleカレンダーなどのアプリでメモしておきます。
テキストを買う
試験の対策本としてベストなのは、翔泳社から出ているソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第4版 シラバス2018対応です。(以後、この記事では青い本
と表記します)
教本としての候補は他にも、JSTQBの運営団体が出しているシラバスというpdfファイルがあります。シラバスはだれでも無料で入手可能です。シラバスについては後述するテス友
という問題集アプリから間違えた問題に関連する箇所だけをワンクリックで閲覧できるので、そこで参照します。
この本に対する評判を見ると内容が冗長とかシラバスを見れば良いなど意見もありますが、シラバスよりは読みやすいので書籍を買っておくのがおすすめでです。
電子書籍で十分、かつ、ちょっとまっても良いので安く買いたい場合は方法があります。翔泳社が運営しているSEShopというサイトが時々50%オフのセールを実施しているするので、このタイミングを待って買えばよいです。
勉強する
Youtubeの動画で概要を掴む
まずは、下記のYoutube動画を見て全体の流れを掴みます。
ここでは暗記する必要はまだないので、何かをしながら流し見(聞き)で十分です。2倍速で聞くと30分強で全部聞き終われます。
一章づつをしっかり理解しながら見るという感じよりは1日で全部サラッと見たほうが良いです。全部で6章あるんだなとか、いろんな専門用語があるんだな...ぐらいの認識で良いです。
青い本の一章を読む
まずは、青い本の一章を読みます。
ここでも暗記しようと思わずになんとなくの理解で良いです。難しそうなとこや暗記するのが多そうな箇所があっても、「大変そうだな...」ぐらいの感覚でどんどん読み勧めます。
テス友の一章を解く
青い本の一章を読み終わったらすぐに、「テス友」というアプリで問題をときます。
テス友は、VALTESという会社がリリースしている無料で利用できるアプリです。Web版もあります。
テス友は問題の範囲を指定できるので、出題範囲を「1章」だけします。問題の出題数を「10問」にして10問づつときます。間違えたら、回答画面の下にシラバスへのリンクがあるので、リンクをクリックしてシラバスの内容をざっと読みます。
10問解くと、間違えた「問題だけ解き直す」という選択肢が出るので、すぐにとき直します。さっき間違えてシラバスを見たばっかりなので、この段階だと正解しやすいかと思います。解き直しでも間違えてしまった問題は、シラバスをしっかり読み直します。シラバスの意味が分かりづらかったら、ここで必要に応じて青い本の同じ章を開いて読み直します。4択なので、何回か解き直せば10問を全部正解させることができます。
はじめのうちは50%ぐらいしか正解できないかもしれませんが、気ににせずに次の10問を解いていきます。JSTQBのFoundation Levelはしょせん暗記ゲーなので、何回か反復練習したら解けるようになってきます。
復習タイムを作る
次に、「復習タイム」というものを設けます。
復習タイムでは、一章の問題を10問だけとき直します。これによって、勉強した章の問題を忘れてしまわないように維持します。
復習タイムは必ず毎日決まった時間に用意します。「オフロに入った後」や「夜に歯を磨いた後」など、毎日する作業の前後に復習タイムを作ると忘れづらく、習慣化しやすくて良いです。「復習タイム」の中では、たくさん解くことよりも、「毎日欠かさず作業する」ということに注力します。
青い本の二章を読む
テス友の一章をやりつつ、青い本の二章を読みます。ここでもざっと概要を掴んでいく感じで良いです。
テス友を解く
同様に二章の問題をテス友で解いていきます。
復習タイムに解く問題の範囲を増やす
二章まで勧めることができたら、復習タイムの範囲を変更します。ここでは、「一章の問題を10問」に加えて「二章の問題を10問」の10問にします。
10問解いていたのを20問にすると二倍時間がかかりそうに感じますが、そうはならないです。実際にやってみると分かるのですが、一章の問題は覚えてきてしまうので瞬間的に回答できるものが増えてきます。結果としてそこまで負担にはならないです。
六章まで勧める
以下、同様に六章まで進めていきます。
大事なことなので何度も書きますが、ここで大事なのは復習タイムの問題を都度増やしていくことです。
例えば、もし四章まで終わっていたら、「一章から四章までそれぞれ10問づつ、合計40問」解くことが大事です!!!!! そうしないと、六章まで行ったときに一章の内容を忘れてしまっていて再度勉強し直しになってしまいます。
テス友を回し続ける
六章まで終わったら、テス友をひたすら周回プレイします。「間違えた問題を優先」という選択肢があるので、これを活用して解いていきます。
この段階でまだ勘違いしやすい項目があれば、じっくりと青い本とシラバスを読み直したり、ノートに不明点を整理するのも良いです。
試験を受ける
試験を受験します。
テス友の問題で90%程度取れるようになっていたら確実に合格できるかと思います。
Q/A
よくある質問とその回答です。
こんな事やっても実務で役に立たないのでは?
Foundation Levelは知識の習得(知っていることを増やす)が目的なので、暗記メインで大丈夫です。
実務では、どうせ会社やプロジェクトによって用語や進め方が違ったりしていて、わからなかったら都度聞けば良いので心配しなくて良いです。(自分はソフトウェアエンジニアで10年以上仕事していますが、新しいプロジェクトに入ったときは作業の進め方は細かな用語の定義を確認するので、心配しなくて良いです)
試験への取り組みを通して、プロジェクト開発全体の流れとか、専門用語を聞いたときになんとなくどんな意味かを予想できるようになることで、この試験の成果を実務で役立つかと思います。
領収書の発行は?
この試験は受験料が高いので、業務で受ける人も多いかと思います。
領収書が必要な場合は、メールで依頼する必要があります。領収書の発行を依頼してから郵送されるまで一週間以上かかるので、余裕を持って依頼すると良いです。